セーラー万年筆 伝統漆芸 畷(なわて)万年筆
伝統漆芸 畷 特長
筋状成形を施した蓋
会津若松で三代つづく漆工房、「漆工よしだ」。
会津塗の技法に拘らず、器の用途により合うカタチ・技法を考えながら制作している漆工、吉田徹が万年筆に合うカタチ・技法を考えて生まれた「伝統漆芸畷万年筆」。
蓋に伸びる筋は縦?の視覚効果と、持った時の指の掛かりによる蓋の開け閉めの安定感を考慮した形状で、まさに機能美と言えます。
伝統漆芸畷作家紹介
漆工・吉田徹
1968年会津若松生まれ
1987年家業の漆工房に入る
1993年?野・木曽の佐藤阡朗氏に師事
1996年会津若松にて独立
2002年伝統工芸士認定
2004年初個展以降個展グループ展を重ねる
会津塗の特長と歴史
特長
会津塗は、福島県の西部に位置する会津地方に江戸時代から伝わる伝統技法で作られた工芸品です。
盆地特有の湿潤な気候が漆を扱う環境として適していました。縁起の良い意匠や多彩な加飾の美しさがあります。
また浅く細い溝を掘るため装飾は柔らかな表情を感じさせます。
歴史
会津塗の産業としての歴史は、1590年(天正18年)、蒲生氏郷が会津に入封したときに始まります。江戸に近いこともあり、漆の木の栽培から加飾まで、作業を一貫して手がける一大産地となり技術革新にも取り組み、幕末には外国に輸出されるほどになります。
制作工程(1)
筋状成形+箔散工程
・1.木固め
その後の工程で漆が乗りやすくするため、漆を木に吸わせます。
・2.下地(砥の粉と地の粉と漆)
どちらも下地の厚みを出すために塗ります。砥の粉は主に肌が滑らかな厚みで、地の粉は固さを増すためのものです。
・3.研ぎ
・4.筋作り(下地で盛り上げ)
制作工程(2)
・5.研ぎ
・6.塗り
・7.和紙着せ(全体に和紙を漆で貼る)
下地を盛ると衝撃に弱くなりますが、和紙の絡んだ繊維で肌をつくることで強固にする効果があります。
・8.地固め(和紙に漆を吸わせ固める)
・9.箔散らし
地の黒(グレイ)の部分は燻した銀箔です。燻しにはムラがあり、そのムラを表裏ランダムに載せることで、地にも表情を出しています。その上から箔を散らしています。
・10.摺漆仕上げ×3
バリエーション
上から順に煌-koh(金箔)、耀-yoh-(銀箔)、赫-kaku-(銅箔)
パッケージ外箱
パッケージ内箱
天面に伝統漆芸の箔押しを施した桐箱。
台座付きのカブセ箱で、和洋の雰囲気を併せ持つ「伝統漆芸畷」シリーズオリジナルの木箱となります。
煌-koh(金箔)
※模様の表出に個体差がある万年筆のため、模様の確認をしていただけるようお届けする万年筆を実際に撮影しております。
耀-yoh-(銀箔)
※模様の表出に個体差がある万年筆のため、模様の確認をしていただけるようお届けする万年筆を実際に撮影しております。
赫-kaku-(銅箔)
※模様の表出に個体差がある万年筆のため、模様の確認をしていただけるようお届けする万年筆を実際に撮影しております。